吸 血 鬼

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全寮制の高校に通う私 月見里千尋(やまなしちひろ)17歳。 私が中学に上がったと同時に、私以外の家族が吸血鬼にやられて、部隊に殺された。 しばらく家族を殺した吸血鬼も部隊も許せずにいたけど、ある日の朝。 しばらく世話になっていた親戚の家のポストに【月見里千尋様】と私宛の手紙が届いていたのだ。それが、私の部隊に入るきっかけになったわけだけど。 試験がいるなんて聞いてなかった 勉強も訓練も一切せず、合格するなんて奇跡だろうか。 寮の入り口から堂々と入る私の姿を見るのは、寮長だけ みんなは大体7時まで起きてこない それ以上寝てる奴は寮長さんに叩き起こされるのみ。 「お疲れ様、千尋ちゃん」 「寮長、おはようございます。」 寮長は70ともう御年輩で、あまり私の正体に驚かないでいた 『この世界の安全を守ってくれてありがとう』初めて気づかれたときに言われた言葉。私はびっくりして、刀を地面に落としてしまったのを思い出す 「高校生なのに、大変ね。」 「いえ。私は、別に。」 「甘えていい、頑張るためには休みも必要なのよ」 「っ……。」
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