吸 血 鬼

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学生の間で部隊に入る人は数少なく、この街が発祥の地。 吸血鬼達もこの県から出ていくつもりはないみたいだ だから、一番事件が起きやすいこの街で、私達は守っていかなきゃならない ものがある。 それに、夜しか移動時間がない彼等は、どこに逃げようというのだろう 私が小さいからと言ってなめられても困る。 強さだけは誰にも負けない自信があるし、いつか吸血鬼を1匹残らず駆逐させて、幸せな未来を作るんだ それが、私達の、部隊の目標でもあった。 「おはよー」 「おはようございまーす」 制服に着替えて1階に降りると、学校へ向かっている生徒たちの群れに遭遇。 私は、恐れられている。 「刀で奴らを斬っている」「感謝してるけどやっぱり怖い。」 そういう彼らの意思を私たちは跳ね返さず、ただ無視するだけ だから、私に用がある人以外話しかける事など絶対にない しゃべる子なんて数人、いや、数人もいないかもしれない。 アンタらのために戦ってるのに、どうしてそんな事を言われなきゃいけないの?初めはそう感じていた けど、いつの間にかどうでもよくなっていた。怖い物は怖い、それでいい 仕方ないのだから、そんなこと。 (私だって怖いに決まってるだろ………)
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