吸 血 鬼

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「月見里さん、おはよう~・・・ってあれ、無視ぃ?」 教室に入ると、急に大声で抱き着こうとしてくる野郎 シュッと避けて、窓際の自分の席へ 回りからの視線は大分減ったけど、陰口は増えてばかりだ 朝から話しかけて来た彼は、赤城璃都(あかぎりと) 同じクラスの陽キャ男子で女子からは大人気 私もその中に入っているのなら、今すぐ抜け、分かったな 今日の天気は雨、か。頭痛がする。気圧で頭が潰されそうだ 雨の日の夜は奴らが多い。早く親玉を探して殺さないといけないのに。 何モタモタしてるんだ・・・ 「やーまーなーしーさん」 刀、今度加治屋に出さないと。昨日の戦闘中に気付いたけど、私の刀 地味に曲がってたんだな。切れ味が悪い (予鈴なる前にトイレ行こ。) 「…また、無視。そんなんだからずっと1人なんだよ、月見里さんは。せっかく赤城君が話しかけてくれてんのにさぁ、自分が偉いとでも?笑うんだけど」 バンッ―― 机に手を叩きつけて、立ち上がる (うるさい、私は別に話しかけてほしいなんて1言も言ってねーよ) クラスの空気を固めたまま、私はトイレへ逃げるように向かった
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