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望月君へ
先日は本当に来てくれて驚いた。
まさか本当に君にまた会えるだなんて。一瞬、夢かとさえ思った。そう話す僕に君は「大袈裟だ」と言って笑っていたね。僕もそう思う。でもそう思ってしまうぐらいに、君との再会が嬉しかったのだ。
半年ぶりぐらいの再会にも関わらず、君は何処か違う人間になったかのようだった。どうしてかというと、前の君はもっとオドオドして、僕を盾の代わりにしているように見えていたからだ。でもこの間の君は、普通に看護婦とも和気藹々と会話をしていて、僕は少しだけ、君が変わってしまったように感じた。
この半年の中で、どんな心境の変化があったんだ? 僕がいないことで、君は自分でどうにかしなければいけないと、心を入れ替えでもしたのか?
でも僕も少しだけ変わってしまったのかもしれない。不思議なことにあの時、僕は君と看護婦の姿を見て少しだけ憤りを感じたのだ。
気づいたら二人を睨んでしまっていたようで「まるで姑さんみたい」と看護婦に言われた時は、何のことだと最初は思った。だが、よくよく考えてみたらあながち間違えではないように思える。
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