愛美

1/3
前へ
/4ページ
次へ

愛美

全く急に呼び出されたら、ラブレターを書くから協力してだの何だの。 行ってみたら、どんな文だと嬉しいか、とかシールはなにがいいのか、とか ひたすら聞かれた。 いや、私の好みじゃダメだろ。、、、とはまあ言わないが。 いろいろ聞く割にメニュー表で仕切りを作って見せてもらえない。 なんなんだ、一体。 唯華は昔からこういう子だったからもう慣れた。 ただこんなに真剣にラブレターを書いているところを見ると、 少し寂しくなる。 もしうまくいって、彼氏ができたら。 私とはもう、、、、、なんて。 ちらりと見るとメニュー表の隙間から大好き!と書かれた封筒がある。 封筒に書くのか。とは思うけど、見たことがバレると唯華は怒るだろうから言わない。 はあ、と小さくため息をついてジンジャーエールを飲み干した。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加