愛美

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ーーピロリン カバンの中のスマホからラインの着信音が鳴った。 結果報告か。どうだったのだろうか。 帰ってきてから玄関に置きっ放しだったカバンを持って またベットに乗る。寝転がれるような気持ちでは無かったが。 イライラしながらカバンを開けると、一枚の封筒らしき物が落ちた。 何だ? と思い それ を拾い上げて裏返す。 ーその瞬間やるせないような、自分への苛立ちでいっぱいになった。 手が微かに震えた。 嗚呼、私は最低な奴だ。 死んでしまいたい。 自分がどれだけ汚い人間か知ってしまった。 「また後でね!」の意味が分かってしまった。 そこには、 「いつもありがとう。 大好き!」と書かれた封筒に 至ってシンプルなハートのシールが付いていた。
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