唯華

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唯華

そっと折り目をつけて丁寧にシールを貼る。 キラキラしたものか、可愛い動物のものか、貼るシールを選ぶのに 二十分も迷ってしまったのは秘密だ。 まぁ、至ってシンプルなデザインの物にしたのだが。 「やっと決まったの〜? ってか赤いハートのシール!? 三十分もシールとにらめっこしておいてそれ!?」 「良いのよ、別に。 、、、、二十分だもん。」 親友の愛美が驚いたように大袈裟に聞いてきた。 即座に言い返したが。 「見せてくれても良いじゃない。」 「駄目に決まってるでしょ。これは私の愛がこもったラブレターなのよ! 恥ずかしいし、誰かに見せたらこの恋は叶わないかもしれないでしょ!」 少し早口に言葉を返す。ラブレターはおまじないじゃないのよ、、。と 呆れたような声は聞こえなかった事にする。 はやく、はやく渡したい、どんな顔をするのだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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