贈り物

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あの女子マネージャーの母親ということで容姿は美魔女そのものだが、笑顔は物凄く気色悪かった。 そして、母親は自分が思いついた天才的発想を自慢し始めた。 「娘の遺品を整理してたら、あんたの写真を発見したのよ。中々、良い肉体をお持ちのようね。でも結局は私たちのお腹の中に入るんだから、もっと贅肉を増やさないといけないじゃない?だからね………送ったの」 いつの間にか全身から震えがわき起こった。 その震えは止まらず、この12年間、俺が食べたサーロインステーキの事を思い出していた。 震える俺を見て察してか、母親は悪どい笑みを見せながら、一言だけ尋ねた。 「美味しかったかしら?生徒達のサーロインステーキは?」
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