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そんなやり取りをしながら歩いているといつの間にか家に着いた。
「またな」
「また明日〜」
優の家は俺の向かい側にある。優が家に入るのを見届けてから俺も家に入った。
「ただいまって誰もおらんけどな」
誰もいない家に俺の声が響き渡る。幼い頃から両親は共働きで家にいる方が少ない。リビングに行くといつものようにテーブルにお金が置いてあった。
「今からコンビニ行くんめんどいな〜」
鞄を放り投げ、ソファに身体を沈める。テレビでも見ようかとリモコンを手にとると同時に家の呼び鈴がなった。インターフォンを見ると優だった。急いで玄関の鍵をあけて扉を開く。
「どないしたん?」
「ふみこさんがよければ一緒に夜ご飯食べないかって」
「ええの?」
「俺はお前が居ると嬉しいが?」
駄目かと優が首を傾げる。その姿に悶えながら俺は行くと真顔で答えるのだった。
「ついでに泊まっていけ、そっちの家から行くのと何も変わらないだろ」
「そうさせてもらうわ。」
準備をする間優には俺の家に入ってもらうことにした。
リビングに置いてあるお金を見て優は顔を顰めた。
「ご両親忙しそうだな」
「そうやな〜。なんか新しいプロジェクトがどうとか言うてたで。」
「.......」
何か言いたそうにしていたが俺はとりあえず明日の教科書や服を鞄に詰め込んだ後、声をかけて、2人で優の家に入った。
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