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優に身を委ねるとどちらかのあるいは両方の心音が聴こえる。心地がいい。
あまりの心地よさに瞼が落ちてきそうになった時、1階からふみこさんが俺たちを呼ぶ声が聞こえた。なんとか眠気をとばし俺はすぐるとともに1階に降りた。するとテーブルの上には美味しそうな晩ご飯が並んでいた。
「座って」
俺と優は隣同士で座りいただきますと言って食べ始めた。いつも1人で食べていたから最近はご飯を美味しいと感じなかったけど、今日は暖かくて美味しかった。そんな俺の姿をふみこさんは終始微笑みながらみていた。
ご飯を食べ終えた後お風呂に入ることになったのだが
「一緒に入るか?」
「ふみこさんがいるのに入るわけないやろ!」
「別に大丈夫だろう」
「良くない」
渋々といった感じに優がお風呂に入るとを見届けた。優がお風呂からあがった後俺もお風呂に入った。お風呂からあがるとふみこさんが俺と優にアイスをくれた。そのアイスを持って優の部屋に向かった。
「久しぶりにアイス食べるわ〜」
「そうなのか?」
「夏にしか食べんくない?」
「ふみこさんの家はいつもあるな。何故かは分からないが…。こたつで食べると美味いぞ」
「へぇ~じゃあ今年の冬にでもやってみよかな」
アイスの封をあけて口の中にほりこむと舌に甘さと冷たさが広がる。お風呂あがりの火照った身体にしみわたる。
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