5人が本棚に入れています
本棚に追加
「すっげーな!すっげーな!すっげー綺麗だな!なあ、卓生!」とはしゃぎ捲る慶太とじゃれあいながら卓生君は門から五間程先にある玄関ポーチに辿り着くと、天然の木目の入った高級感溢れるイタリアンな分厚い玄関ドアを開けた。
「どうだい、慶太!豪勢だろ!」
見ると、目に飛び込んで来たものが悉く普段、目にしている地味な物とは対照的な目も綾な燦爛たる装飾品ばかりだったので慶太は目が眩むばかりで、「はあー、すげー!」と溜息交じりの驚嘆の声を上げ、「おじゃましまーす!」と元気良く言って卓生君に続いてタソスホワイトの大理石が敷き詰められた三和土に踏み入った。
最初のコメントを投稿しよう!