忘れられない手紙

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まだ二十四才だけど、生活していくの疲れました。両親は 子どもの頃、死亡したので、なんでも一人でやらなきゃ ならない。 たいへんです。 輝夫さんの奥さんになろうかな、……なんて思ったりして、 ……迷惑ですよね。 わたし、仕事、本当に長続きしないし、いつまでたっても お金がたまりません。ここでお金ないとつらいです。 困っちゃう。 変な男が必ずわたしをいじめに来るんだもの。つかれちゃう。 本当は、もう頑張るのって嫌になっちゃった。 ごめんなさい。変なことばかり書いて、とにかく二度も 助けてくれて、ありがとうございました。本当に感謝して います。 輝夫さんの、お幸せを祈っています。                                  マリ 輝夫は手紙を読み終わって、恐怖で震えている真理を 思い出した。そして強く抱きしめて守ってあげたくなった。
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