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火曜日「月夜の晩に」
名無しのバターナイフ
みずうみで溺れかけた熱帯魚
〈人工の光の中で夜は跳ねている〉
溶解する老人
滅びゆくために青い蜜を掬っては口へ運ぶ不健全な匙
〈スープ皿から暗闇を吸い、月の肉を噛む〉
眠るまま果てた男の子と女の子
〈私たちは遠くへ行けないので、赤い列車には乗れないのです。星型の切符は手元にあるのですけれど〉
乗車できない乗客たちは月夜の晩にフライパンの歌をうたっています
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