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しばらくすると、大きな屋敷みたいなところに着いた。
「ここが、俺達のアジトだ。ボスが4人いる。俺ら舎弟共は…せいぜい200人ぐらいだ。随分殺られちまったんだ。」
「…死んだ者達に神の御加護を。私は祈りましょう。」
中に入り、1番奥の部屋の前に立つ。これが、ボスとよばれる方々の部屋だろうか。
「ボス、ただいま戻りました。」
「ああ、入れ。」
そういわれ、私と男が中に入る。とても煌びやかな部屋だ。目が痛くなる。男が跪いて、私も同時に跪く。
「ん…?その女は誰だ?」
「…この者は女ではなく、男です。とても美しい見た目なので、貴方様方の手土産と…。」
「へぇ〜!男なんだァ?てか、そんなに綺麗なの?顔見せてよ〜?」
ボスの中の1人が言った。言われた通りにかおをあげる。
「!!!」
「これは…なんとも美しい。兄さん、私に譲っていただけませんか?」
「へぇ〜!可愛いじゃん!ねえ、兄さん。これ僕欲しいんだけど!」
「……。」
「ダメだ。これは俺のモノだ。」
気に入って頂けたのだろうか。まぁ、生かすのも殺すも…どちらでも良い。
「おい、レオン。お前は下がれ。」
レオンと呼ばれる男は下がった。私だけ取り残されたが…殺されるのだろうか。
「お前、名は?」
「私に名はありません。シスターとお呼びください。」
「あははっ!シスターだって!結構、面白いね!♡」
「ますます気に入りますね…愛らしい。」
「…。」
そろそろお祈りの時間がくる。時間が過ぎると、神がお怒りになる。早く終わらないだろうか。
「おい、何を無視してるんだ?俺の目を見ろ。」
「…お祈りの時間があるので早く終わらしてください。神がお怒りになります。」
「そうか…。お前は、俺をイラつかせるのが上手なようだな…?」
そういうと、男は私を蹴り飛ばし、服を裂いた。あぁ、これに使われるという事か。お祈りをしないといけないのに…。
「めっちゃ無表情じゃん!じゃあ、前の口は僕に譲ってね〜!」
「はぁ…私たちは後日にしますか。ねえ?クラウド。」
「…。」
2人は部屋を出た。もう、2人は私の服を剥ぎ取り、1人は私の口に自分のを入れた。口を塞がれてはお祈りができない。神がお怒りになったら…この者達は大丈夫だろうか。
グポッグポッ…
「あぁ〜…気持ちいい♡ほら、ちゃんと舌で御奉仕しなよ?」
言われるままに舌を動かし、奉仕をする。ビクビクしているため、良いのだろう。
「おい、こちらを忘れるな。」
と、もう1人が自分のを入れようとすると鐘がなった。
「ッッ…!?」
途端に、二人の体は動かなくなった。
「おい!どういう事だ、貴様!」
「ちょっと…マジムカつくんだけど…!」
あぁ…お怒りだ。我が主よ…。私はボロボロの服をできるだけ整える。
「すみません。我が主がお怒りに…。お祈りをしますので暫し、お待ちを。」
そうして、祈りを始めようとすると、私の座っている床から、薔薇のツタが勢い良く私に絡みついた。
「あ…おい!なんだこれは…!」
すると、私達の前に薔薇の神が、我が主が現れた。
「おいおい…うちの信徒に手を出したの誰だよww」
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