キューピッド代行

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ

キューピッド代行

次の日。シュウから初めての仕事の依頼がやってきた。同じ学年の両想いを付き合わせる仕事だった。一体どのようにしてカップルにするのだろうか。と自転車で坂を下りながら学校に向かっていると、横から聞き覚えのある声がした。 シュウ「今日から俺もこの学校に入ることになった。ある程度おまえとは離れながら学校生活を送る。生徒としての仮の名は柏木隼刀(かしわぎ はやと)だからな!間違ってもシュウとか呼ぶなよ!」 シュウは一方的に話をして去ってしまった。 もちろんシュウは同じクラスだった。その日の昼休み、仕事道具を渡された。 一覧にするとこんな感じであった。 ・ハートの弓矢 ・運命の糸 ・付け外し可能の翼 ・匂い消し ・姿消し いまや、運命の赤い糸は余程じゃない限りは使用しないらしい。値段が高いそうだ。 その場で使い方を教わり、シュウがやる予定だったものを試しにということで同じクラスの田中くんと伊藤さんを付き合わせることになった。まずは姿消しと匂い消しの2つを使う。その後翼をつけて移動を素早くできるようにする後は糸を2人の間に結ぶというだけのことであった。ことのはずなのに不器用なのか上手くいかない。 シュウ「お前って意外と不器用なんだな笑」 不器用で悪かったわね!とか思いつつ仕事を完了させた。ボーナスである1000円を受け取り家に帰る。明日からは私のシュウ抜きでの仕事が始まる。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!