非 日常

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非 日常

いつもと変わらない天井にいつもと変わらない朝ごはん。こうして、何も変わらない毎日が過ぎていく。ただ、そんな日が過ぎていくのが私にとっては幸せだった。そんな日常が変わってしまったのは3日前の夕方にさかのぼる。 (3日前の夕方) 私の前に何かがいる。いや、気のせいかもしれない。 ?「気のせいって思っただろ。」 いや、ここはひとまず通りすぎる。そんなことありえない。小説とか漫画でも一度通り過ぎるだろ。 ?「いやいや、なんか言えよ。私はおまえに話しかけてるんだよ。」 私「というか、誰なのよ。」 ?「俺はシュウだ。お前にいい話があってきた」 どうせ、詐欺的な話なんじゃないかなって思った。 から、もちろん走って逃げないとだよね。 シュウ「おい、待てって。そんな話じゃおまえはつられないのはデータでわかってるから。おまえにキューピッド代行を頼みにきたんだよ。」 いやいや、キューピッドってなんだよ。 そんな話をよそに話はどんどん進んでいく。 そこからもう数十分経っただろうか、まだ話は続いている。もう、うんざりしかけていたその時だった。シュウは話をやめ、カバンからファイルを取り出し、回数ごとにボーナスで125ヘクス(空の上での通貨らしい。日本円にかんざんすると1,000円)がもらえるから契約書にサインをしてくれと言い始めた。私は話を聞き流していたためそんな簡単にサインを書こうと思うはずがなかった。とりあえず、シュウは何者かについて先にたずねた。 シュウ「んー、大まかに言えば実態ある天使と考えてもらえればいいかな」 と照れながら言う。全く照れるところではないのに。そして余計に分からなくなってしまった。それでも、私に食らいついて話を進めようとするから乗ってしまった。 これは良かったのだろうか。
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