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鈴木先生
刑務官さんが本を持って来てくれて、
僕は時間があると本ばかり読んでいます。
国語辞典も貸してくれて、解らない字をひいています。
学校でもっと先生のお話を聞いて、勉強していたら
僕はもっと違う人生を選んでいたのかもしれないです。
夜、無性に悲しくなります。
悪い心に流れてしまった自分を、もう一度やり直せたらと思います。
でも僕はあのおばあさんを殺してしまった。
おばあさんの命が戻らないように、僕の罪は消えることはないんですね。
先生は再審の話をしてくださいましたが
僕はやはり再審はしなくていいです。
ちゃんと自分の罪を受け入れたいと思います。
いつもお気遣い、ありがとうございます。
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