私から貴方へ、貴方から私へ

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「お、お嬢様、お嬢様!」 んっ、また寝坊した?時計を見るとまだ6時半。いつもより30分早いじゃない。 時計を見てもう一度眠りにつこうとする私を若宮さんが叩き起こす。 「た、大変です。お嬢様。」かなり興奮している。こんな若宮さんを見るのは初めてだ。 「もう、何が大変なのよ。」私が文句をいうと、 「だ、だって…。月島様が…。」 ん?月島?あやめか?なんでこんな朝早くに? 「違います。蓮華様です。」 …。しばし呆然とする。今なんと? 「だから蓮華様が来てるんです。お嬢様に会いに。」 !!!!! れれれれれれれれ蓮華さんが? 飛び出す私を必死に捕まえる若宮さん。「パジャマで会うつもりですか?」ピタリと足を止め部屋に戻る。そこからは戦争だ。少しでも恥ずかしくない服をあさる。よそ行き用に買ったピンクのワンピースに身を包み、その間、若宮さんにセットしてもらったツインテールを引っ提げて玄関にむかう。 「おはよう。」そこには、神?天使?ナイト?と思わせる、素敵すぎて目の当たりにできない蓮華さんが待っていたのだった。
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