私から貴方へ、貴方から私へ

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「お、おはようございます。」私はタジタジしながら挨拶を返す。「今日はどうされたんですか?」 「まぁ乗ってよ。」と助手席のドアを開けてくれる。 「ごめんね。狭い車で。」といって車を走らせる蓮華さん。確かに大人が乗ったら狭いかも。深く座り込んだシートに低い天井…。ホンダのスーパーカーNSX。以外とエンジン音は穏やかで、蓮華さんとお話をしながら、山たんフーズ本社に到着した。 これって言って事務所の前の可愛らしいポストを指す。 「あやめを使ってばかりもいられないから、お手紙は互いにここに入れよう。」 えっ、じゃあ私との文通を? 「もちろん。あまり家に帰らないし、あやめは月島家の令嬢として厳しくしつけてきたから、あまり話さないしね。妹と同年代の女の子のお話が聞けるのが楽しくてね。聖子ちゃんさえ良ければ。」 私は恥ずかしさに顔を赤くしながら「はい、よろしくお願いします。」と今日の手紙を渡すのであった。 完
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