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特別な日 24
「そうだな。まァ今回、ルシカ抜きで行動した俺たちは怒られても――」
「――仕方ないと、ご自分でもわかっていらっしゃるのでしたら、話が早いですな殿下……!」
「げ、ルーファス……!」
いつの間にか扉口に、王子たちのお目付け役でもある騎士隊長ルーファスの姿があった。鼻の穴を膨らませ、憤懣やるかたないといわんばかりの顔をしている。踏みしめた石の床が抜けるのではいうほどに穏やかならざる足取りで、部屋のなかにドカドカと進み入ってきた。
「これには深ァ~いワケがあるんだって、ルーファス!」
「問答無用です! 今日こそはみっちりお仕置きですぞッ!」
いつものごとく、クルーガーはルーファスに追われるようにして『転移の間』から騒々しく駆け出て行った。
ルシカは瞬きも忘れて、その光景をテロンとともに見送ったのである。
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