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「なんか、妖精班の人達ってすごいですよね」
「ん? 急にどうしたんだ。照れるじゃないか」
「皆が皆、この仕事にやりがいを持ってるって顔してます」
ランドに入場したお客さんたちは誰も俺達の事なんか気にも留めていない。
皆マスコットのラッキーやその他のキャラクター目当てだ。
明確なデザインもなく適当にシルエットだけ描かれた落とし物妖精に向けて笑顔を向けてくれる人なんて誰もいない。
それにも関わらずこの班のメンバーは皆毎日きらきらと目を輝かせながら仕事に臨んでいる。
そんな中、俺だけがどこか冷めているような気がするんだ。
「ぶっちゃけると俺、最初に転職活動を始めた時はもっとやりがいのある仕事に就こうって考えてたんですよ」
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