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1.婚約者
私は冬樹絵里香と申します。
年齢27歳で冬樹家長女としてご令嬢をしています。
これから婚約をとある男性とします。
その男性のお名前は雪村秋人。
年齢30歳で某企業の社長です。
冬樹家と雪村家は昔からお付き合いが長いから私と秋人さんは
婚約しないいけない。
それも親が決めた事なので私は逆らう事は出来ません。
しかし、秋人さんとは小さい頃から面識があってとても優しい人
なので私は安心しています。
今、私の目の前に秋人さんが座っています。
これから婚約をするためにお話をします。
「秋人さん、婚約のお話は本当にいいのですか?」
「どうしてそんな事を聞くんだ」
「これは親達が勝手に決めた事なんですよ」
「それは知っているさ、しかし、俺は以前から絵里香の事が
大好きなんだよ」
「はい、どこら辺が大好きなんですか?」
「絵里香は小さい頃から泣き虫で誰かが守ってあげないといけないしな」
「それは……」
私は小さい頃から泣き虫だった。
私が泣いていると秋人さんがいつも励ましてくれた。
励ましてくれると私は泣き止んで笑顔になる。
私にとって秋人さんは優しいお兄ちゃんみたいな感じだった。
それが秋人さんと婚約をするなんて信じられない。
優しいお兄ちゃんみたいな存在の秋人さんと婚約するという事は
私にとってかけがえのない存在になる。
それは喜ばしい事なんです。
私も秋人さんの事は大好きです。
きっと、婚約者になれば私を愛で包み込んでくれると思います。
そんな事をされると私は秋人さんから離れなくなる。
これ以上、秋人さんにご迷惑をかけたくない。
私はこの婚約話を断るとしています。
「ごめんなさい、私は婚約のお話を破棄させてもらいます」
「なぜだ、俺と一緒に幸せになろうじゃないか」
「し、幸せにはなりたいです」
「だったら……このお話を断る理由にはならないだろう」
私は椅子から立ち上がると何処かに行こうとしていた。
しかし、秋人さんも椅子から立ち上がって私の方に歩いて来ると
私に抱きついてきた。
「あ、秋人さん……」
「こんなにも絵里香の事が大好きなんだ」
やだっ、秋人さんに抱きつかれただけで心臓がドキドキしている。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
すると秋人さんは私の唇に口付けをしてきた。
もう一度、私の唇に口付けをしてくるのだった。
「これでもこのお話をなかった事にするのか?」
「そ、それは……」
私は困っている。
秋人さんが私の婚約者になる事はぜんぜん構わない。
むしろ、私に対して優しくしてくれるし、今みたいに愛で私を
包み込んでくれる。
それは私にとって本当に幸せな事です。
私は決心しました。
「婚約者のお話は了承します」
「そうか、なら、これで俺は絵里香の婚約者ってわけだな」
「そうなりますね」
「婚約者になったという事は住む場所も同じ所で住まないといけないよな」
「そうなりますね、どうしましょうか」
「そうだな、俺が冬樹家に住む事にする。それでいいか?」
「はい、それで宜しくお願い致します」
「よし、決まりだな」
「はい」
これで私の婚約者は秋人さんとなった。
これからは幸せな生活が待っている事でしょう。
秋人さんは優しいし、愛で包み込んでくれるので安心出来ます。
秋人さんとならどんな事でも乗り越える事が出来ると思います。
私も秋人さんに尽くす事は忘れません。
その後、私と秋人さんは冬樹家で一緒に住んでて幸せに暮らしていました。
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