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「はい。」と僕は益々浮き立ちながら返事をして佐奈と繋いでいた手を離してテレビの向かいにあるソファーに座ると丁度、彼女が掃き出し窓を勢い良く全開にしたので、そよそよとした秋風が白いレースのカーテンをそよめかせながら部屋に入って来て、それと共に自分の心に新鮮な風を彼女が送り届けてくれた気がして更に気分が浮き立った。
「私、お腹がペコペコだからまずはお昼御飯を取るけど、ケイタ君は食事を取って来たよね。」
「はい。」
「小腹が空いてるなら(テーブルに置いてある)折りの中にお菓子が入ってるから食べても良いよ。」
「はい。」
「テレビ見たいなら見ても良いから。」
「あっ、はい。」
「あっ、ケイタ君、喉乾いてるでしょ!」
「ああ、はい。」
「ジュースが好~い?それともアイスコーヒーが好~い?」
「あの、じゃあ、アイスコーヒーで!」
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