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その薄暗い煙の中から現れたのが三日前の土曜の晩に偶々相席になった結衣という年の頃は25前後の女だった。上は半袖のシャンブレーシャツで下は膝が出る位の丈のバミューダパンツ、そしてウェスタンショートブーツを履いている。今日は平日だから空いているのに秀一がぽつんと座っているボックスソファーの横に座って来た。
「三日前は焼きそばと生中奢ってくれてありがとうね、はい、これ、私の奢り!」
結衣はそう言うと、ライムで飾ったジントニックと摘みのフライドポテトを秀一の前のテーブルに置いた。
「私にはこれが精一杯のサービスよ、ふふふ」
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