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「それだけ」
「うん、おいしい」
「なんか、無理矢理答えてるみたい!」
「無理矢理なもんか、ほんとにおいしいよ」
「そう、よかった。じゃあ、ジントニックはど~お?」
そう問われて今度はおいしさを表現しようと態々グラスを取って、「うん、とっても美味い。これは病みつきになるかもね」と言った後、結衣の反応を窺おうと、「懐が寒い僕にはきついけど・・・」と言ってみた。
すると、結衣は態度を変えずに明朗に言った。
「そんなこと気にする必要はないわ、だって私、いつでも奢ってあげるんだもん!」
これは凄い答えだと秀一は思い、この女は自分に気が有るのに違いないと確信に近い期待感を持った。
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