トニカク熔鉱炉

神々の島へ

　まだ発展途上国のガルーダダ航空では

今でもプロペラ機が飛んでいる。

｢なんで博士はこんな不便な島にすんでいるんだ！｣

勇ましい神鳥がマークのこの飛行機は

ガタガタと軋んでいる、

カタール博士は無事着陸するように胸の前で

十字を切って香料入りの濃いコーヒーを飲んでいる

機内スピーカーは予定通り到着時間をアナウンスした