米倉平造

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 思いながら、眼前の平造を見た…  七十代の平造を見た。  平造は、穏やかだった…  これは、初めて、会った時から、変わらない…  「…高見さん…こちらへ…」  平造が、私を案内する。  私は、黙って、平造の後をついて、歩いた。  案内された部屋は、初めて、この豪邸に招かれたときに、入った居間だった…  そこには、正造の妻であり、新造の母の姿もあった…  私は、驚いた。
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