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それが、米倉好子の性格なのか、それとも、お金持ちの娘として生まれた重圧=プレッシャーなのかは、わからなかった…
私は、考える。
そこまで、考えると、私は覚悟を決めて、
「…澄子さんと直一さんは、どうしたんですか?…」
と、聞いた。
尋ねざるを得ないというか?
逃げることは、できない話題だった…
「…出て行ったよ…」
穏やかに、平造が告げる。
「…正造が出て行くと、この家に、いられなくなったのだろう…直一君は、引き続き、会社に残ってもらいたかったが、それも難しかった…」
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