最難関はパパ

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 私が明らかにおや? と感じたのは、今年4月にあった参観日でした。  市の人口が何万人か当てるというクイズをしていたのです。  子供たちが順に手を挙げて当られていく中で、りんちゃんも頑張って挙げていたらついに当たりました。  最初はバラツキのあった回答も、ヒントをもらう中で、「58万人、おしい!」と。  ここまで来れば近似値も絞られてきますよね。そのヒント後に当たったのですが、娘の回答はまさかの「5」。  ……5!? なんで!?  結果から言えば答えは60万人だったわけですが、いやしかし。  どうして全然的はずれなこと言うんだろうって不思議でした。  しかし先生は、うーんちょっと違うなぁ、じゃあ次、〇〇さんは?  という感じで、さらっと流してくれました。  ですが見ていた親の私としては、何故だ? の気持ちでいっぱいです。  別に恥ずかしい思いをした! とかそんなことではなくて、どうしてそこまでズレた発言をしたのだろうって。  理由が全く思いつかなくて、ただただ謎って感じでした。  もちろんその日の帰宅後も、旦那さんにもこんなことがあって……と話をしたのですが、なんだろうね? くらいで終わっていました。  しかし、なんとなくこのことが忘れられずに、私はずっと引っ掛かりを感じていました。
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