センター診察日

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 お友達との話でももしかしたらズレが出ている可能性があります、と指摘をされました。  その可能性も恐らく十分にあります。  ただ、何も知らない分からないわけではないので、大きくずれて話が合わないわけではないけれど、小さなズレが重なっていく可能性はあると言われました。  けれど、性格的なところもあってフォロー出てきているのかもしれないと。  私はずっと、りんちゃんが少し幼いのかもしれないと思っていたのですが、先生からは「りんちゃんは幼いわけではなく、言葉も大人びた表現をしたりする部分も見受けられます。でも、質問の回答から少しずれてしまって、4年生にしたらアレ? と思わせるような返事をしているところを感じました」と言われました。  幼いと思っていたのは、私の認識違いだったようです。  自閉症スペクトラムの特徴として、基本的に自分主体で、自分の中で解決できていれば他者理解の必要性を感じていない。  だから相手方がどう感じるのか、どう思うのかを話す中で考えず、自分の言いたいことを話しがちになってしまう。  そういう傾向に当てはまると言われました。  会話の中で、話の筋に合致しているところもあるけれど、基本はあくまで自分の話したいことが話せればいいと思っているので、話の筋からズレていても気にならない。  結果、他人との会話に小さなズレが起きている可能性があるのでは、との指摘でした。  そして、これらの会話のズレについても、自分で理解し、気づくのは難しいとのことで、少しずつ教えて覚えてもらうしかないと言われました。    
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