抜毛症と不登校

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 保健室へ行ったものの、以前は誰かしら先生がいて見守ってくれていた保健室から先生の姿が見えなくなりました。  保健室内に張り巡らされたバリケードのせいです。  室内に、たくさんパーテーションが置かれ、室内が見通せなくなりました。  りんちゃんがどこにいても、どこからでも目についていたのが、室内のパーテーションが邪魔をして、姿が見えなくなりました。  加えて、遅ればせながら始まった身体検査を保健室で行えなくなりました。  部屋が狭くて、密になることが理由でした。  そこで、別室での検査が続くことになったため養護教諭が不在がちになり、保健室へ行くことの許可は得られたものの、りんちゃんは一人ぼっちの部屋で過ごす時間が増えてしまいました。  結果、寂しさから保健室で髪の毛を抜き続けてしまう事態が起こってしまい、保健室は避難先にはなりませんでした。  どうしてもまだ、先生や大人の見守りが必要だったのです。学校で過ごそうと思うと……  そんなことがあり、9月早々からりんちゃんの不登校が始まりました。
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