抜毛症と不登校

25/63
前へ
/178ページ
次へ
 当初、この理論を口にしたとき、夫は「そうなんか?」と理解してもらえるか微妙な顔をしていましたが、最終的には賛同してくれました。  結局のところ、抜毛が止まらない状況に変わりがなかったので、私の理論が正しいかはさておき、いっそ学校を休んでしまった方がいいという点で、同意してくれたのです。  次に担任の先生にお話をしました。  正直、ずいぶんと渋られました。  先生は強固に、学校へ来ることを強く望まれていて、固執されていました。  最終的には、しばらく試してみることについてのみ同意をする。という感じで折れていただけました。  そして最後は子供たちです。  特に妹のりこちゃんには、きちんと説明して理解してもらう必要がありました。  なんといっても、りこちゃんは学校を休むことが羨ましいと思っている節があります。正直、りこちゃんにまで不登校になってもらいたくないという気持ちが1つと。  りこちゃんが休んでしまうことで、りんちゃんの負担になることをなんとしても回避したい思いとがありました。  姉妹ですから、調子のいいときは仲が良すぎてくっつきすぎなくらいですが、折り合いの悪い日は、まぁもうケンカばっかりです。  どこのきょうだいもそうだと思いますが。  2人だけで家にいることで、結果、ケンカになってりんちゃんのストレスになってしまうと、学校を休む意味がなくなり本末転倒です。  ですから、どうしても2人一緒に休むことにならないことが条件でした。  
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!

130人が本棚に入れています
本棚に追加