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精神的不安定が抜毛行動に走らせてしまう。
これはADHDではない人にも起こる現象だ。つまり、ADHDか否かは無関係である。
という理論なのですが、私も夫も、この話には首をかしげています。
協会の方もおっしゃっていましたが、怒りの気持ちが降り積もったからと言って、誰しもが抜毛行動に走ったりはしません。
抜毛行動に走ってしまうほど、怒りの気持ちをコントールできず、それを発散する手立てが上手に持てないからこそ、抜毛症という症状に発展するわけです。
つまり、自身の力で発散の仕方をうまく取り込めなかったからこそ起きている現象で、「うまく発散方法を取り込めない」特徴こそが、ADHDにある傾向だと私は思っています。
私は親として、りんちゃんが自分で怒りや不安定を発散する力をつけてあげられなかったことが、最大の問題であったと今、思っています。
そして何よりも、彼女が嫌だとするもの、苦手とするもの、避けたいと思っているものを、もっと取り除いて、心地よい生活を送らせてあげるべきでした。
それが、私が母親として至らず、彼女を抜毛症に至らせてしまった本当の原因です。
ADHDという特徴を持った彼ら、彼女らが、普通だとされる生活を強いられている世界が、どれだけ苦痛に追いやっているのか。無理をさせているのか。
私が、そのことをもっと深く理解していれば、今なおこんなにも苦しめずに済んだのではないかと思っています。
普通に過ごせる子であってほしい。
寄り添っているつもりで、とても傲慢だったのではないかと、ただただ反省です。
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