抜毛症と不登校

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 枠がいっぱいなことは分かったけれど、せっかくなので手続きだけでも勧めてほしいと言って、待ち続けて現在に至っています。  ……と、今書きましたが、先日話し合いがあってようやくこの話が進みました。ただ、時系列で話を進めたいのでこの話はもう少し先で書かせてくださいね。  先ほど書いた通級、先生から申し出があった9月当初、りんちゃんに説明するとぜひ行きたいと言ってくれて、それなら行けそうと乗り気でした。  なにせりんちゃんは学校そのものが嫌なわけではなく、苦手な授業のみ参加し続けることが苦痛だし、怖い、と言っているので、苦手な授業さえなければ学校には行きたいのです。  もしくは、補助で付き添ってくださる先生がいれば、十分に追いつけるくらいの能力もあるので、付き添いの先生がいる日は安心するとも言っているくらいでした。  だから、あとほんの少しのフォローが彼女の一番の支えだったのです。  しかし、冒頭に書いたように、今年はコロナの関係でスピードアップした授業だったこともあり、フォローでどうにかしてもらえるどころか、りんちゃんは乗り切れる状況ではありませんでした。  どのくらい早い授業だったのかというと、2学期の漢字ドリルが11月の中旬には終わっているレベルです。    どうしてこんなことが起きるのか? なんですが……担任の先生が学年主任であり、とても熱心で真面目であるが故、ほかのどのクラスよりも早く進むことに重きを置いているのではないか。という話が出ていたりします。    真偽のほどはさておき、実情、どのクラスよりも進行が早かったようでした。  そして、それはつまり、りんちゃんにはずいぶん難しいハードルだったのではないかと思います。  
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