抜毛症と不登校

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 私も夫も、折に触れて何か提出書類はないのか、診断名以外に必要なことはないのかと聞いていたのですが、一切それに対する返事がないままに書類がいると言い始められ、「?」となりました。  ただ、必要だと言われたら仕方がないので、すぐに取りに伺いますので明日用意してくださいと夫が伝えたところ、「そんなにすぐに用意できない」と言い出されたので、用意できたら連絡をくれと夫からお願いしたんです。  そうしたら、翌日電話が担任の先生から私にかかってきて、「お父さんの方から急ぎで書類を用意しろと言われたので、頑張って用意しました」なんて電話がかかってきて、また「?」となる……なんてことが起きました。  書類がいると言われたから取りに行きますと言ったら、ないから待てというのに「頑張って用意した」なんて連絡が来て、私たちとしてはこの書類の一件だけでも振り回された感いっぱいです。  とはいえ、ここで担任の先生と揉めてもいけないと思って、あわてて書類を受け取りに行き、早々に書類を提出して、一応ひまわりへの話を進める形をとりました。  なんにせよ、今の担任の先生がいる教室へ、りんちゃんを通わせることができる自信が私たちにはなかったことも大きな一因です。  ところがこの後、待った、の電話がかかってきます。  自閉症スペクトラムであると断言されたK先生を通じ、センターから詳しい話を聞かせてくれとの申し入れにきたのです。
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