抜毛症と不登校

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 そんなわけで、早々に夫と一緒にセンターへ行きました。  これまでの流れを話して、とにかく髪の毛を抜かないことが第一、そしてできれば少しでもいいから学校へ行けるようにしてあげたい。  そして、個別の授業なら、りんちゃんも行けるかもしれないという気持ちがある一方で、算数の授業中に補助の先生が入っている日があって、その日は安心して授業を受けられると言っていること、なども話をしました。    そうしたら、センターの方からは「りんちゃんの話、全然学校側と話ができていないのではないですか? 何のフォローならできるのか、どういう制度があるのか。どんなサポートなら受け付けられるのか。そんな話を担任の先生以外ともされていますか?」と聞かれました。  はっきり言って、私たちは担任の先生以外と一切話をしたことがなく、またほかのサポートの話も出たことがなかったので、ほかにもあるのかと驚いていました。  そして何より、「どうしてコーディネイターの先生と話をしていないんですか?」と言われてびっくりしました。    不登校という状況になっていて、担任の先生とだけのやりとりでひまわりへ移そうという流れ自体がおかしいと熱心に教えてもらい、言われてみればそうだなと気づいたのです。  だから私も、なかなか踏ん切りがつかず、もやもやとしているんだと気づかされました。  しかしここで、私たちの間に大きな問題が起きていました。  私や夫のみならず、センターの方も「担任の先生に困っている」と言い始めていたのです。
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