抜毛症と不登校

41/63
前へ
/178ページ
次へ
 センターの方にお話を聞くと、「とにかく、何度も先生から電話がかかってくる。何度説明しても聞き入れてもらえず、同じことを何度も言ってくる」とのこと。  前回私が書いて提出した例の書類。  この書類を提出するためには、さらに診断書が必要らしく「書類を出してくれ」と連日電話がかかってきて、センターの方もお困りだということでした。  センターとしては、個人情報にあたるので勝手に出せないし、渡すことはできないと言っているのにも関わらず、必要だから出してくださいの一点張りで話にならないと。  担当者だけでなく、センターの上司も頭を抱えている状態なんです……と愚痴めいたものまで零れる始末。まさか他機関にまで、いろいろやらかしているのかと、私の方まで眩暈がする想いです。  さらにセンターとしては、ご両親と学校との話し合いの場が設けられていない上に、担任の先生の一存でひまわりへ移そうと強引にしている状況は到底理解できない。そのことを考えても診断書を渡して手続きを進めるだなんてとんでもないことだと言ってもくださいました。  そこで、センターから一度、上層部から校長先生に対して直接「りんちゃんの家族と話し合いを設け、きちんとどういった体制を組むことができるのか環境調整をしてください。」といった申し入れをしてくださることに決まりました。  とにかく、センターでも対応に困っているので、担任の先生を通して話はできないと判断していますとはっきり言われ、上から上に伝える方向で話を進めますと言って下さり、私たち親とセンターの意向はまとまりました。
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!

130人が本棚に入れています
本棚に追加