抜毛症と不登校

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 しかしその晩、またしても担任の先生から電話がかかってきました。  センターの方へこの日も担任の先生から電話があり、また書類を出してくれと催促がきたと。だけどこの日は、「親御さんはひまわりへの移る以外の形を検討されています。話合いをした方がいいのではないですか?」と促し返してくださったのです。  それを聞いた先生が、ある意味親である私や夫から裏切られたみたいな心持になってしまい、「どういうことなんですか!?」くらいの剣幕の電話がかかってきて……と、まぁてんやわんやになりました。  もう本当に、年末までの間、センターとのやりとり、担任の先生とのやり取り、さらに私と夫との情報&状況共有は大変で、へとへとになりました。  正直、センターに担任の先生が何度も電話をされていることを知らなかったので、その事実も衝撃でしたし、何度も断っても聞き入れない状況にも驚きでした。    本音を言えば、学校側では担任の先生のそういった状況について、誰が把握しているのだろうと疑問です。  何度もセンターに電話をかけては断られるというやり取りをしているのであれば、周りの先生方もおかしいと思うだろうし、何か起きているのかな? というくらいの様子も分かろうというもの……とも思いましたが、中堅クラスの先生に対し、なかなか言えない環境なんでしょうか。  そうであるならば、少し辛いですね。  こんな書き方をしたので、読まれた方には「どうなってるの先生!?」としか映らないかと思うのですが、逆を言えば、本当に熱心で一生懸命な方だと感じています。  ただ少し、匙加減といいますか……上手にやり抜けることが苦手な方なのかなと思っているところです。    
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