最難関はパパ

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 正直、目が点になりました。  いやー……そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな、と。  私としては、そうであったらどう見られるのかとか、そんなことは全く考えていなくて。  単純に、りんちゃんがいろいろなことを苦手とする原因がなんぞや? というところが解明できれば、本人も、もちろん私たちも理解が進んで、いろんなことに新しい視点を持てるのではないのかと思っての考えでした。  新しい視点を持てれば、克服方法も見つかるだろうし、私も上手に勉強のサポートができるんじゃないのか、と。  そういうことなんだけどな~。  ……が、しかし。  このようなくだりを説明しても、全然首を縦に振りません。  なんてこった。  確かに、検査とか言われてもすぐには納得しないと思っていました。  でも、障がい者にするつもりかー! と来るとは思っていなかったので、え? 何? なんで? という感じでした。    もしそうだったとして、何が悪いんだ? という感覚を、私一人が持っていて、夫は違うのか? という衝撃。  確かに、ショックではあります。そういう名前の付けられた枠組みにはめ込まれるみたいな感覚は。  だけど、今大事なことは、りんちゃんにとって良い方法を見つけることであって、否定することではないんじゃないのか……と思ったのですが、全く折れてくれません。
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