最難関はパパ

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 しかし、夫は言うだけのことはあり、それからりんちゃんの勉強や宿題に強く関心を持ってくれるようになりました。  お、言った甲斐があったではないか。  ――と思ったものの。  それがアダとなり、激怒激怒の日々……振り返ると本当に反省ですが、頑張ってどうにかしようとするパパの意向と娘とが空回り方が半端ない状態でした。  6月頃のりんちゃんはというと、宿題が全然できてないのに、できたと嘘を吐くのが習慣みたいになっていて。  音読も、5回くらいしなさいと言ってもできなくて。  九九を読んでみようと言っても、苦い顔をして全然できなくて。  それに夫が、何でやらんねん!! と怒り狂う状態が度々起きていました。  書き出してみると、本当に可哀想なことをしたなって思うのですが、この時は、これでも夫なりに、どうにかしてあげなくちゃと必死だったのです。  娘に向き合う時間が少ないせいだ、を無くすべく。  文字通り向き合ったら完全にずれている状態でした。  しかしその横で、私は私なりに娘を観察していました。  やっぱり、やらないんじゃなくて、できないんじゃないのか?  そこで私は、ネットでもポチポチと発達障害について検索を、真剣に始めることにしたのです。
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