個人ではなく学校を頼るべし

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 しかし、今日は相談だけだし、約束したんだから行こう。  決めたからには話をしよう。  そうやって決意して向かいました。  本当に、行くまで心が折れそうでした。  いいのかな、本当に間違っていないのかな。  正解なんてないと思いますが、どうしても迷いが出ます。  そうして行ってみて、現れたセンターの人はさばさばとした奇麗な女性でした。  パパっと話をしてくださるし、聞いてくださいます。  ちゃんと話を聞いてくれそうだなと、折れかけた心もちょっとずつ立て直せました。  そして、現在私が気になっているのは、学習障害ではないかということ。  普段の生活では、特に困っていることはないこと。  それらを中心に話を持っていきました。  困っていることがない、と書くと今までの話と違うように感じるかもしれませんが、私としては、学校にもちゃんと行くことができて、家にも鍵を使って帰ってくることができ、くもんにも一人で行って帰ってくることができる。  そういう面において、きちんとひとりで日常生活が送れる子であるという意味で、困っていることはないと伝えました。  そして、この時には前回のパンツ事件のことは言えませんでした。  気にはなったのですが、学習障害の話と関係もないしな……という気持ちもあったこと。   でも言うことに躊躇したのも本音です。  そこまで打ち解けていなかったというのも大きい要因でした。 
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