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何より私が一番大事にしてあげたいと思っていたことは、りんちゃんが少しでも勉強したことが身に付きやすい手段を見つけることでした。
障害であるかどうかではなくて、彼女にとっての「理解できる」勉強の仕方が見つかればそれでいい。
その気持ちが一番強かったのです。
もちろん、その気持ちは今も変わりません。
そういった気持ちのあれこれお話させてもらって、少し気持ちが軽くなりました。
うんうん、お母さんの言いたいこと分かりますよ。
でも、こことかできてるし、ほら、ここなんかも解けますよ。
宿題を眺めながら、できているところや、丁寧に字を書いているところをセンターの人が褒めてくれて、そうだよなぁ、できてることもいっぱいあるよなぁって。
自分以外の人から見ても、そうやって認めてあげられるような、できていることがいっぱいあるんだって思うと、すごく嬉しくてホッとしました。
そうして次回、心理士の先生にも来てもらうので、りんちゃんも一緒に来てくださいと言われました。
何をするのかこのとき私は理解できていませんでしたが、簡単なクイズみたいなことをやってみて、反応を見てみますというようなことでした。
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