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そう言うと、すごく嬉しそうな顔をして言いました。
「私も、みんなと同じくらい、勉強できるようになれる?」って。
この言葉を聞いて、私は胸が詰まりました。
この子は、自分ができないことを分かっていて、気にしていたんだなって。
どうにかしたいとも思っていたんだなって。
涙が出そうになりました。
娘が苦しい想いをしていたことに気づかなくて、本当に情けないとも思いました。
でも、ぎりぎりセーフ、と信じたい。
2回目の面談時、そのことをセンターの人にお話ししたら、「りんちゃんがそういう気持ちを持ってくれているうちに気が付けて、良かったですよ」と言ってくださいました。
これだけでも、私はセンターへ行った価値があるとそう思いました。
そして、夫も私から聞いていたよりもセンターの様子に納得がいったようで、前回よりもさらに前向きな反応に変わってきました。
良かった、やっと私の言っていることが分かってくれたんだなって、そう確信できたのです。
私たちがセンターの人と話している間に、りんちゃんは心理士の先生とクイズなどをしていたようで、ちょっと疲れちゃったと言いながら帰ってました。
そして、今回の結果はまた次回……と言われて、いよいよ簡易診断の結果が発表されることになったのです。
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