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さらに、
「やっぱり宿題をやってこないことが気になっています。なんとか夏休み前に終わらせてくれましたが、どうやって勧めてさせたらいいのか悩むところもありました」
などと言うではないですか。
だから前回の懇談で聞いたじゃないか!! という言葉をなんとか飲み込んだのは言うまでもありません。
何せ、お休みの日に優しくも出てきてくださった先生に、そんな電話で責めるわけにも参りません。
淡々と聞き入れ、分かりましたありがとうございますとお礼を言って、電話を置くこと数秒。
――早くもっと言っておいてよ~
こちらの我が儘かもしれませんが、そう思ってしまいました。
ここからまださらに、担任の先生は真実を語ってくれていなかったんだと知ることになるのですが、それだけ担任の先生と子の両親との良好な関係を築くことが難しい時代になっているのだなということを、身に染みて分かりました。
というのも、私はもし疑いのあることが先生にあれば、親には教えてもらえるものだと思い込んでいました。
そう信じていた理由の一つに、会社の先輩の助言があったからです。
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