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私から別ルートを聞いたNさんは、さっそく小学校にかけあったようで、今現在、センターで知能テストを受ける手続きを進めたいと思っているのだけれど、学校を通してできる方法があると聞いたので、学校の方から依頼する形をとってもらえないだろうか。
……ということで、私のように遠回りせずに、サクッと別ルートで同じように検査を受けようと試みたのです。
が、しかし。
Nさんの通う学校からの回答は、私たちの想像とは少し違っていました。
「学校としては、困っていないので。特に依頼して検査してもらいたいという気持ちは学校側にはありません」
なんと。学校では困っていないのか。
私とNさんにとっては衝撃の回答でした。
Nさんの話によると、次男君は学校に登校できない日があることもあったりすることもさることながら、国語の漢字の書き取りは苦戦していて、宿題をするのは苦痛で、りんちゃんと同じようにぼーっとしてしまうと、そのまま時間が過ぎていくような状態もあるという話でした。
しかしNさんは私よりもずっと、発達障害の分野に理解が高かったようで、1年生の頃から学校を休ませることにはあまり抵抗がなく受け止められていて、スクールカウンセラーにも早くから頼っているようでした。
宿題ができないことも気にされた様子はなくて、ドリルをするのにも、ブックスタンドのようなものでドリルを立てかけてやると上手にできるということで、いろいろとすでに工夫されていたようです。
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