130人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
担任の先生は私たちよりもさらに達観していて、宿題くらいもうできてなくてもいいじゃないか、という域に気持ちが達しておられて、だから宿題ができていないことを特別視していなかったのですが……結果、本人を焦らせることもなく、私たち親にも連絡をされなかったようです。
夫は当初こそ、宿題をしていなかったら連絡をしてほしいと言っていたのに、なぜ連絡をくれなかったんだと怒っていましたが、先生がそのように考えていてくださったのであれば、それはそれで配慮していただいたことですし……難しいですね。
結局、宿題が全部仕上がっていないことが不安過ぎて学校に行けなくなり、ひとまず一日お休みすることでどうにか宿題を仕上げることができて、最後の3日は学校に行くことができました。
普通に考えたらなんて馬鹿なことを――そう言ってしまいたいものですが、もうりんちゃんがパニックを起こしていて、それを落ち着ける方が先決でした。
というのも、学校に行きたくない理由が言えなくて、もう何か分からないけれど行きたくないと言い出して泣いて止まらなかったのです。
ここで無理強いしてもダメだと思い、学校を休ませることにしました。
学校を休ませるのか、宥めて行かせるのか。
付き添ってでも送り出すべきか。
何が彼女の不安定材料になってしまうのか。
あちこちに、分からないことがあるのだなと身につまされた一件でした。
最初のコメントを投稿しよう!