掟其ノ八:2人で夫婦

26/32
3422人が本棚に入れています
本棚に追加
/244ページ
 「い……った、……あ、ん……ッ」  先ほどとはまるで違う熱と重みが、私の中を貫いていく。  まさしく貫かれる感覚に、足先に力がたまらず込められた。  「かの、息を吐いてみろ」  「や……、む、り――」  パニックのあまり顔をふるふる振ると、ハルさんの手が私の胸先を優しく捏ねた。  初めは不安しか感じなかったそこは、何度も触れられて、舐めくるまれて、吸い付かれるうちにピンと尖って感覚も研ぎ澄まされていく。  今まで得たことのない、間違いなく快楽というものを運んでこられて、私のナカが蠢いた。  「んぁ……っ、ハルさ、……んんッ」  「……、か、の……ッ」  私を呼んで、一気に奥まで突き進まれる。  全部が入ったのが分かって、息が詰まった。  それをわかってか、ハルさんも肩で息をしながら、動きを中断する。  かの、と呼びながらキスをくれて、頬を撫でてくれた。  指先がまた、胸先を弄ったり体を撫でさする。  緊張で硬くなった体がその愛撫に触れて緩まると、緩まった思考が本音を漏らした。  「これで、ハルさんの……、ぜん、ぶ。もらえた……?」  嬉しいと呟くと、ハルさんの目が一層開いた。  数秒の後、ハルさんは目を伏せてガシガシと頭を右手で掻くと、同じタイミングでドクンと音を立てるように、ナカのものを膨れ上がらせる。  それを感じて戸惑いを浮かべると、かのが悪いと言われる。  「二十歳のオイタは、覚悟した方がいい」  「な、なんのこと……、や、あああッ」  止まっていた動きがストッパーを外した勢いで、私のナカを突き上げ始めた。  これ以上奥があることなんて知らないと思っていたのに、私の奥はまだあったらしい。  「や、だめ……ん、は……ぁ、あ……ッ」  「眠れると、思うな……よ?」  ハルさんの宣言と共に、私は未知の体験を一晩かけて経験させられることを、この時はまだ知らない。  「ま、っ……て、あ、あぁ……んっ」  「待てができるほど、俺は優しくないって言っただろう?」  揺らされながら、知らぬ間に昇りつめさせられている体に汗が落ちる。  その汗すらも私を感じさせて、私は出したこともない声を上げていた。
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!