1896人が本棚に入れています
本棚に追加
涼風の身体をまたいで、向かい合う格好で屹立を飲み込もうとする。
足を開くと精が内腿を伝ってどろっと溢れてきて、全身をぶるりと震わせた。
入り口に先を宛がい、後は体重をかけて沈めていくだけなのに、立花の意思だけではなかなか進めない。
「ん……んっ。あ、入っちゃう……」
1度受け入れていたとはいえ、この体勢では涼風のものをより深くまで咥え込むことになる。
根元にある亀頭球が臀部にぴとりとあたり、時間をかけて再びその熱を腹の中に収めた。
大きな胸へとしなだれると、立花は詰めていた息をようやく吐き出す。
「ぜんぶ、入った……涼風さんのっ、ここまで、届いてる……」
歪に膨らんだ腹を撫でて、立花は苦悶を取り払ったうっとりとした表情で言った。
涼風は華奢な身体を突き上げたい衝動に駆られていたが、怪我をしたほうの左手に小さな手を重ねられて断念する。
「あ、あっ、あぁ。……ひっ、ああぁ! あっ、あ、ん」
ぱちゅん、と湿った肉同士がぶつかる音を下肢で響かせながら、立花は甲高く喘いだ。
頭から爪先まで電流が走り抜けたみたいに、鋭く神経を焼く快感が襲う。
好きな人とする行為がこんなにも気持ちいいものなんて。
サービスとして過剰に声を出していたはずなのに、涼風とするときはそんなことを意識せずとも、甘い声が漏れてしまうのだ。
最初のコメントを投稿しよう!