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「いただきま〜〜す!!」
豊作は手を合わせて挨拶をすると、まずは白いご飯をかっこんだ。
口いっぱいにご飯を含みながら
「やっぱりさぁ〜〜。ご飯って言ったら白だよね! この甘さと柔らかさ! 僕はプチプチ感なんていらないの! 口に入れて噛まずに飲み込める柔らかさが好きなの!」
米粒を飛ばしながら力説している豊作を横目で見ながら
「いやいや、白飯もちゃんと噛めよ」
とたっちゃんが突っ込んだ。
次にポテトサラダに手を伸ばす。
箸からこぼれ落ちそうなほど山盛りに乗っかったポテトサラダをこぼす事なく、まるでイリュージョンのように目に見えぬ速さで口に入れた。
「早っ!! 何それ特技!?」
これにはたっちゃんも目を見開いて驚いた。
そんなたっちゃんなど気にも止めずに
「あぁ〜〜。マヨネーズってさぁ〜〜。魔法の飲み物じゃない? 野菜なんてさぁ超脇役的な存在をさぁ、マヨが入るだけで準主役級まで押し上げるんだよ〜〜!! 何? シンデレラの魔法使い?」
と言って目をつむり、鼻唄でビビディバビディブーを歌っている。
「いいジジイがシンデレラとか言ってんじゃねーーよ!! あとマヨネーズは飲み物じゃないからな? まさか今までマヨネーズを飲んでたとかねぇよなぁ?」
若干心配そうに見ているたっちゃんを気にせず豊作はポテトサラダを「食べてみ?」と勧めた。
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