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たっちゃんの推理
「それは浮気だな」
豊作の話を聞いた、たっちゃんはそう断言し、その言葉を聞いた豊作は飲んでいたコークハイを勢いよく噴射した。
「う、浮気? 今、浮気って言った!?」
「お前はいちいち汚ね〜〜奴だな……。だってよ? 急に女に目覚めたんだろ? そりゃ男しかいないだろ? 何か気が付かなかったのか?」
豊作はあのマンションの他にももう一軒アパートを持っていたので、働いていた会社は早期退職をして、ここ数年は隠居生活をしていた。
たまに将棋をしに出かけたりしていたがそれ以外は家にいたし、毎日満佐子の顔は見てきた。
満佐子が買い物や近所のおばさん友達とランチやお出かけしている以外に不審な動きなど思いつかない。
「う〜〜ん? 思い当たる事はないなぁ〜〜? だって僕殆ど毎日家にいるんだよ?」
そう豊作が言うと、たっちゃんは「う〜〜ん」と唸りながら、いも焼酎のお湯割りすすった。
「じゃあ、満佐子ちゃんをちょくちょく訪ねて来る奴とかいなかったか?」
たっちゃんの言葉にまた豊作は考えてる。
訪ねて来る奴……。最近訪ねて来なくなった奴らなら思い浮かぶんだけどなぁ……。あっ!! そういえば最近満佐子ちゃんは月を見ては物凄い形相で睨んでいる。
…………………………。
もしかして!! あの銀髪2枚目と出来ていたとか!? 最近地球に来ないから怒っていたとか!?
豊作は思わず息を飲み、両手を口に当てそのままたっちゃんを見た。
「僕、分かっちゃったかも〜〜!!」
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